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2020年元旦礼拝説教要旨「神様と向き合う1年に」

2020年1月1日説教要旨

思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。

神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。(ペトロの手紙 一 5:7)

 

「神様と向き合う1年に」

 先日、お寺の除夜の鐘を、裁判所が近所迷惑と判断したニュースを知った。とんでもない判決だと思う。アシュラムで馴染みの京都復興教会にも鐘があるが、清水潔先生は近隣の全家を廻って「これは、皆さんを祝福する鐘です」と、説明して理解を得られたそうだ。

 さて、明けてお正月。正月の伝統的な遊びにカルタ取りがあるが、百人一首となれば本格的である。私が覚えているのは、在原業平「ちはやふる…」と崇徳院「瀬をはやみ…」の二つくらいで、どちらも落語で聞きなじんでいるだけというありさまだ。もっとも「ちはやふる…」の方は、今の時代であれば、映画やテレビにもなった競技カルタマンガの「ちはやふる」の方がよく知られていることだろう。テレビニュースなどで競技姿を見ると、とんでもない早業と上の句の最初の一文字・二文字で判るという記憶力で、まったく私向きのものではない。落語の方では、ご隠居が珍妙な解釈を繰り広げていくところが笑いのツボとなっている。

 さてここまでは2020年の聖句について語るための枕として聞いていただいた。今年の聖句が百人一首でいう上の句であることを覚えていただきたいからだ。2020年聖句候補に選ばれた時に聖書を開いてきちんと確認しておけば良かったのだが、クリスマスを過ぎてようやく確認して下の句に気付いたしだいである。

 

 上の句だけで選ばれたのは、選者が聖書に通じているからだと思うが、聖書に詳しくない人からすれば、なんでですかという問いが出るだろう。その時には、「神様があなたをいつも心にかけていてくださるからです。神様がいつも心にかけていてくださるから、わたしたちも神様に自分をお任せすることができるのです。」と、丁寧に下の句と一緒に説明してあげてほしい。

牧師:森 哲

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