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説教要旨22/1/2「歩こう、歩こう」

詩編 37:23

「歩こう、歩こう」

 

 2020年 思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。(神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。) ペトロの手紙 一 5:7

2021年 (だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。)その日の苦労は、その日だけで十分である。マタイ6:34

2022年 主は人の一歩一歩を定め/御旨にかなう道を備えてくださる。詩編37:23(人は倒れても、打ち捨てられるのではない。主がその手をとらえていてくださる。37:24)

 

 3年分の年間聖句を読んでみると、意外と筋の通った並びになっているように思うのは私だけだろうか。

 ここ何年か、聖句を募集して投票で決めてきたので、ある意味では次の年の予想が投票された方々の心にあった結果なのかもしれないが、それにしても教会の1年を先取りする聖句になっていたように思う。

 

 昨年は、コロナ禍で2度の無会衆礼拝。また次の牧師が決まるのかどうかで教会全体が心配した。特に招聘委員長の福田さん副委員長の野澤さんは随分と思い悩まれたと思う。最初に神学部長にお願いに行かれた時には、「牧師がいないんですよ」とまで言われたのだから。その日の苦労より、鬼が笑うと言われる来年のことに振り回されたことだろう。私もずいぶんと心配した。情報通に電話を入れて情報を探ってみたりもした。とりあえず見捨てられているわけではなさそうだくらいの感触は手に入れたが、決して安心できる状況ではなかった。せめて夏には紹介があるかと思っていたのだが、秋になると聞いた時には、本当に紹介されるのかと心配したものだ。それでも10月には、名前が知らされた時にはほっとした。結果的に、思い悩むことはなかった。年間聖句の通りだった。信じて待つことが、思い悩むこと以上に聖書的だったのだ。

 

 今年の聖句は、歩む道は神様が導いてくださり、神様が備えてくださるとある。この2年がそうであったように、この聖句を胸に刻んでおけば牧師の交代による、多少のギャップも越えることができるだろう。いくつもの候補の中から選び取ったとも与えられたとも言える聖句なのだ。これまでの2年の聖句が、教会を導いてくれたように、今年の聖句もこの1年の教会を導いてくれるだろう。

 不安を先に掲げて歩くよりも、こちらの聖句を掲げて歩く方が、はるかに道は明るく素敵なものとなるだろう。題の「歩こう、歩こう」は、映画『となりのトトロ』の主題歌からとった。この後には『わたしは~げんき~♪ 歩くの大好き~♪ どんどん行こう♪』と続く。

 

香櫨園教会は、様々な変化はあるだろうがこれからも続いていく。神様に導かれ、教会に集う兄弟姉妹の祈りに支えられて続いていくのだ。神様が道を定め、備えてくださるのだから。

森 哲

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