四月がそのやさしきにわか雨を、
三月の旱魃(ひでり)の根にまで滲みとおらせ、
樹液の管ひとつひとつをしっとりと
ひたし潤し、花も綻びはじめる。
これは、14世紀末にイギリスの詩人ジェフリー・チョーサーによって書かれた『カンタベリー物語』のプロローグです。(桝井迪夫訳)
天からの恵みの雨は木々の蕾を膨らませ、美しく開花した花々に、私たちは感嘆し、生命の息吹を尊び、自然の恩恵を感じる春を迎えます。 この思いは、『カンタベリー物語』が書かれた約630年前の人々の思いと、変わらないことでしょう。
さて、2026年のイースターは4月5日でした。
香櫨園教会では、満開の桜のもと、午前のイースター礼拝に続いて祝会が行われ、昼食を共にいただき、楽器演奏や歌によって楽しい時間を分かち合いました。
祝会の後、住吉川霊園にある教会墓地において、お二人の信仰の先輩方の納骨式が行われました。
イースター礼拝のメッセージで、宮本牧師は次のように語られました。
「復活の力は、私たちの思いをはるかに超えたところで働きます。その力は、救いを待ち望ませるように働き、私たちを新しいいのちへと導きます。
私たち一人ひとりが抱えている悩みや苦しみも、復活を信じ、委ねて祈ることにより、やがて新しい喜びへと変えられていきます。その喜びの輪を隣人へとつないでいきましょう。」
私は礼拝の中で、戦火の中にあって不安な生活を強いられている人々を覚え、またこの戦争が日本にもらたす影響への不安な気持を胸に世界の平和を願って祈りました。
午後の祝会の分かち合いの時間には、Mさんのリクエストで、讃美歌21・532番「やすかれ、わがこころよ」を歌いました。
(2番)
やすかれ わがこころよ、
なみかぜ猛るときも、
恐れも悲しみも
みむねにすべて委ねん。
み手にてみちびきたもう
のぞみの岸はちかし。
この讃美歌は、シベリウスの交響詩「フィンランディア」を旋律としていますが、その余韻が今も私の心の中に深く残っています。
春の光を感じる佳きイースターの日、復活されたイエスさまが共にいてくださるという確かな信頼と恵みの時を与えられたことに、心から感謝した一日でした。
K.A