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説教要約22/6/26「最高のタイミングで」

「最高のタイミングで」

サムエル記上16:14~23

使徒言行録16:16~24

 

  パウロたちはフィリピという町で、占いの霊に取りつかれた女奴隷と出会います。この町の人々は、彼女から自分たちの利益の為のお告げを聞こうとしました。しかし、この女奴隷には複数の主人がいて、その報酬を主人たちが受け取りました。彼女はかわいそうにも、単なる金儲けの道具とされていたのです。

 

 その女奴隷は優れた霊感を持っていました。だからパウロたちが歩いている姿を見ただけで、その素性を見抜きます。そして、「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです。」と言いながら、パウロたちの後をついて行きました。彼女が何日も繰り返すので困ってしまったパウロは、彼女の背後にいる悪霊が自分たちの伝道活動を妨害していると感じ、その霊を女奴隷から追い出してしまいました。

 

もっと早く対応できたのにも関わらず、パウロはこのタイミングで悪霊を追い出しました。その理由は、悪霊の追い出しのタイミングが、それまではまだ来ていなかったのかもしれません。なぜならば、悪霊の追い出しが起こると、彼女は占いができなくなります。それが主人たちを激怒させて、パウロは町を去らねばならなくなるからです。むしろ神はそうさせずに、パウロに伝道活動の機会を与え続けていたのでしょう。そして、聖霊の導きによるこのタイミングで、パウロは悪霊を追い出したのです。

 

それは私たちの人生にも当てはまることがあります。いくら祈っても願いがかなわないことがあります。それは神があなたを見捨てたわけではありません。最高のタイミングで、もっと良いチャンスをあなたに与えるために、あえて今はそのままの状態で置いておられることがあるのです。だから、私たちは安心してその時が来るのを待てば良いのです。

 

また、この聖霊の働きはパーフェクトです。いくら当たることが多いからと言っても、安易に占いに頼らず、聖霊の導きを祈って待つべきです。最も良いタイミングで良いものを与えてくださる神を心から信じて、神の御業が行われることに期待しましょう。

宮本幸男

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