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説教要約22/7/31人の評判か、神の評価か」

サムエル記上17 :38~50

Ⅱコリント6:1~10

 

 教会の指導者であった使徒パウロは、キリストの教えを世の中に伝える活動をする中で、「苦難、欠乏、行き詰まり、鞭打ち、監禁、暴動、労苦、飢餓」などの逆風を経験しました。しかし、パウロはそのような苦難の中にあっても、「今や、恵みの時、今こそ、救いの日」であることを確信しました。だからどんなことにも耐え、将来に希望を持ち続けることが出来たのです。

 

 もちろん、それが出来たのはパウロに大いなる忍耐があったからです。しかし、パウロは忍耐だけをしていたのではありません。彼は聖霊により、神の言葉の力によって、「純真、知識、寛容、親切、偽りのない愛」など、神から与えられる賜物を武器として戦うことを実践したのでした。

 

パウロが経験したように、どんな人生の苦難の中にあっても、素晴らしい恵みと救いの体験が出来ることを、聖書は私たちに教えてくれます。ところがその生き方を妨げるものがあります。それは「神から評価」の反対にある「人からの評判」です。まさに人がいつも気にしているのは、他人からの評判なのです。パウロも自分にもそのようなところがあることが分かっていたようです。しかし、パウロは徹底的に神に従順に生きることによって、人からの評判に振り回されないで自由に生きることが出来ました。

 

 私たちがそのように生きる為には、日々悔い改めることが必要です。一日の最後に、今日の一日のことを振り返りながら、自分は少しでも忍耐したか、神に与えられた賜物を武器として戦うことが出来たかどうかを考えてみることが大切です。さらに次の朝起きて一番に、「私は今日どう生きればいいのですか。あなたのお望みのように生かしてください。」と神に祈ってみる。そうすると必ず与えられるものがあります。その積み重ねこそが私たちを「今は恵の時だ、救いの日だ」という確信に導き、苦難を乗り越えさせ、本当の自由に生きさせるのです。

宮本幸男

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