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説教要約22/12/4「幸いのリセットボタン」

「幸いのリセットボタン」

イザヤ書55:1~11

ルカ4:14~21 

 

 日頃、私たちは自分で努力をしなければ、何かを受けることはできないと思い込んでいます。しかし、神は良き恵みを「ただであげよう」と私たちに語ってくださっています。それを信じられない私たちは、何度も自分でやろうとして失敗ばかりしています。

 

また、神はご自身の言葉に「耳を傾けなさい」と呼びかけます。幼子のように聞いたとおりを信じて、そのまま行動すれば「あなたは生きる」とも語られます。そのようにして、たとえ私たちが罪の中で死んでいても、絶望の中で立ち上がれないでいたとしても、新しい命を与えて甦らせようとされているのです。

 

 イエスは30歳からの活動開始の頃、「この聖書の言葉は、今日あなたが耳にしたとき、実現した。」と語り、旧約聖書イザヤ書の預言のことばが成就したことを宣言されました。「いつか実現するであろう」というのではなく、「今日、ここでその言葉を聞いた時に、実現した」と言うのです。そう言えたのは、イエスに神の生きた力ある霊が満ちていたからでした。

 

 それから2000年経った今でも、イエスの語られた聖書の言葉を信じて聞く者に、イエスに働いた聖霊が働きます。神の恵みの言葉に耳を傾ける者に、とらわれから解放される回復の時が始まります。たとえ思い悩んで疲れていたとしても、聖霊が働くならば、長い間のとらわれから究極の自由に生まれ変わる喜びの瞬間が訪れるのです。

 

しかし、心の中にそのような喜びが響いてこないのであれば、何かそこに邪魔をしているものがあるのかもしれません。それを取り払い、心が新しくされる必要があります。喜びを一人ひとりの心に響かせるのは、惜しみなく注がれている聖霊の働きです。その霊は人の心を新しくリセットすることもできます。それにより私たちは、どのような困難な状況の中にいようとも、新たな希望と夢をいくらでもいただくことができるのです。

 

 聖霊が働き、すべての悪しきものが取り払われ、心が幼子のようにまっすぐにされるとき、すべての悩みから解放されていきます。このアドベントの季節は、すべてをリセットしてまっすぐな心を取り戻す時です。あなたが神の愛を幼子のように素直に受けて、神とまっすぐに繋がっていく恵みの時なのです。

宮本幸男

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