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説教要約23/1/15「圧倒的な大漁の体験」

出エジプト18:13~27

ルカ5:1~11

 

 シモンは徹夜で漁をしたのにもかかわらず、何の収穫も得られなくて疲れ果てていました。そのようなシモンにイエスの方から近寄り、舟を貸して欲しいと頼まれます。それはイエスにはシモンが必要だったからです。私たちも一生懸命やってきたことが何の結果も出ないときに、疲れ果ててしまうこともあります。しかし、そういうときにこそイエスは近寄って声をかけてくださっているのです。

 

そして、シモンはイエスの頼みに応えて一緒に舟に乗ることにより、思いがけずイエスのすぐ隣で説教を聴くことになりました。私たちたちも聖書の言葉を読んでいて、イエスがすぐ隣で自分に語りかけて下さっていることに気づくことがあります。そして、その言葉に従ってみると、道が開けていくことがあるのです。

 

 その後イエスが、直接シモンに語られたことは、これからもう一度、漁をやってみることでした。これはプロの漁師であったシモンの目から見れば、ばかばかしく思える誘いだったことでしょう。シモンはいくらでもこのイエスの誘いを断ることができました。

 

しかし、シモンは断わらずに沖へ漕ぎ出したのです。まさにシモンはイエスの誘いの言葉にかけようと決心して一歩踏み出したのでした。そのときの覚悟は自分の努力や頑張りなどでは生まれてきません。神と自分との1対1の中で生まれていく信頼関係が、私たちに一歩踏み出す覚悟を与え、さらに大きく動かし続けるのです。

 

 結果的にシモンは驚くべき大漁の体験をしました。それはシモンにとってはさらに大きな確信となったことでしょう。その確信はこの後、圧倒的な人生の大漁の体験をシモンにもたらします。その体験を生み出したイエスの声が、疲れているあなたにもかけられています。弱くて失敗続きで、自分ではどうしようもない者であるにもかかわらず、イエスは「そんなあなたが必要だ」と語っていてくださっているのです。

宮本幸男

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