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説教要約23/12/3「心の目で見るとわかること」

 

イザヤ52:1~10

ヨハネ7:25~31

 

 イエスが普通の人間の赤子として誕生され、一人のユダヤ人の大工として生きてきた事実は、彼らが描いていた「救世主メシア」の姿と大きくかけ離れていました。しかし、病人を癒し、悪霊を追い出すなど、イエスがメシアとして行う「しるし」の数々を見た多くの人々は、イエスをメシアと信じたのです。

 

 けれども、彼らの信仰は一時的なものでしかありませんでした。その半年後、「イエスを十字架につけろ」と叫ぶ方にまわった人々が大勢いました。なぜならば、彼らは旧約聖書に預言されている「苦しむメシア」の姿を理解できていなかったのです。

 

 その人たちは、「かたくなな心」を持っていたので、目に見えるイエスの表面的なところしか見えていませんでした。目で見えていない部分、心の目で見なければ分からない部分が見えていなかったのです。そのために、イエスが魂の叫びを持って語る「愛のメッセージ」が理解できていませんでした。

「かたくなな心」を持っていたために、イエスの語られる本当の意味が分からない人たちが大勢いました。それはまた私たちの心でもあります。私たちも表面的なことにとらわれて、大切なことに気づかないことが多々あります。

 

 このクリスマスまでのアドベントの期間、私たちは自分の心を神様に柔らかくしていただき、今まで気づくことのできなかった大切なことに気づかせていただきましょう。

牧師: 宮本幸男

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