「どんな星に導かれますか？」
イザヤ11：1～10
マタイ福音書2：1～12
東方の占星術の学者たちは不思議な星を見て、その星が「ユダヤ人の王である方の星」だと分かりました。それは、神を信じて待っている者だけに、特別に見えた星であったのかもしれません。彼らはすべてを置いて、遠路はるばるエルサレムに救い主なる幼子を礼拝しにやって来ました。彼らは救い主に会う価値を知っていたので、そこまで大きな犠牲を払うことができたのです。
私たちも聖書を通して、イエス・キリストの本当の価値を知ることができます。実に、イエス・キリストは神であるのにもかかわらず、私たちを救う為にゴルゴダの十字架の上で弱さを現わしてくださいました。その事実を聖霊の助けによって心から理解したときに、私たちもキリストの尊い価値を知ることでしょう。もはやじっとしてはおれなくなり、今まで大切に握りしめてきたものを置いて、本当の救いを探しに心の旅に出ようと思うのではないでしょうか。
学者たちは特別に見えた星を追い続け、救い主を見つけて大きな喜びに溢れました。私たちも一歩踏み出して追い続けるならば、自分の救いを見つけて最高の喜びに溢れることができるのです。であるならば、信じて待っている者だけに特別に見える星、神が自分だけに見させてくださる星を見つけて心の旅に出ることです。行き先の見えない旅に出ることは不安であるかもしれません。けれども、神の守りがあることを信じて出発すれば、その先に何ものにも代えがたい喜びが待っていることでしょう。誰にでも、導かれるべき特別な星があり、導かれるべき救いの場所があるのです。
牧師 : 宮本幸男