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説教要約2024/1/14「すみなすものは心なりけり」

箴言 23:1〜35

ローマ書5:1〜5

「すみなすものは心なりけり」

 

 テレビやスマホから飛び込んでくるニュースから希望を感じることは難しいことです。しかし絶望に見えるニュースの陰に、多くの人の努力があり、多くの人が救助されているという希望が存在していることを覚えます。 大きなニュースの陰には、希望が存在している。

 想えば、キリスト教のニュースというのも、より大きなニュースの陰にあったのではないだろうか。その希望は陰に隠れて見えにくいものになっていたのではないだろうか。 クリスマスは、ローマ皇帝が出した住民登録の命令の陰の出来事であり、救い主イエス・キリストの誕生は、羊飼いや博士など、一部少数の人にしか知らされませんでした。イースターもそうです。イエスが十字架で処刑されたことは、多くの人が見に来てそのニュースを知っていました。しかし3日後のイエスの復活は、一部の人にしか知らされなかったのです。 

 私たちは、大きなニュースの陰にある、目立たないが、素晴らしいニュースを聖書を通して目撃してきました。イエスの誕生も、イエスの十字架上の死も大きな苦難でした。

 

 私たちは1995年の阪神大震災を経験しました。古河治牧師は「教会の復興は神様がして下さる」といつも言っていました。私は「艱難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、練達は希望を生み出す事を知っているからである」(ローマ5:3,4) との御言葉をくり返し、くり返し祈っていました。そうこうして数々の困難を乗り越えて現在の素晴らしい会堂が与えられました。これは香櫨園教会50周年記念誌に綴られていた古河静子名誉牧師の証しです。

 

 29年前の阪神大震災のニュースの陰にも希望のニュースは存在しました。聖書と、私たちが生きる現実の両方で、神様は苦難が希望に変えられることを教えています。私たちは、与えられた苦難をも誇りとし、希望へと変えることができるのです。

神学生 : 坂本子龍

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