
「神の計画を実現させる祈り」
ヨエル3:1~4
使徒言行録2:1~13
2000年前の五旬祭の日、エルサレムで心を一つにして祈っていた人々に聖霊は降臨しました。そもそも五旬祭には、小麦の刈り入れを感謝する他に、出エジプトの出来事を記念する意味がありました。それは、奴隷であったユダヤ人たちが、エジプトを脱出して三か月後、シナイ山に降臨した神から、モーセを通して律法が与えられた出来事です。
その律法は神によって直接石の板に書かれましたが、この時に降臨した聖霊は、人の心にキリストの律法を書かれました。そして、弟子たちは知らない言葉を話す能力や、福音を伝える力が与えられ、それによって最初の教会が誕生しました。
実に、神は私たちの為に、ご自分の計画を実現してくださるお方です。神は救い主イエス・キリストをこの世界に誕生させてくださいました。そして、キリストの十字架を信じる者がこの世界を神の子として生きるために、助け主として聖霊を注いてくださいました。さらに、その後も、私たちの祝福ために立てられた神の計画は、信じる者の祈りによって実現し続けているのです。
聖霊降臨の出来事は、今日の私たち一人ひとりに与えられている神の計画も実現するという確信につながっていきます。しかし、その実現へのプロセスの中で、私たちの歓迎できない出来事が起こるかもしれません。それでも、私たち一人ひとりを祝福する神の計画の実現を確信して、どんな時であっても祈らせていただきましょう。
どんなことがあろうとも、私たちは決して行き詰まることはありません。私たちが、この世界で受け取るすべてのことを喜ぶことができるよう聖霊は働かれています。すなわち、聖霊は私たちの心に住んでくださって、試練に耐えることのできるよう、新しい律法によって私たちを作り変えようとされているのです。
牧師 : 宮本幸男