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説教要約2025/6/22「あなたの家族も救われます」

「あなたの家族も救われます」

創世記6:9~22

使徒言行録16:25~34

           

 パウロとシラスは、女奴隷から占いの霊を追い出したことが理由で投獄されてしまいます。けれども、二人はなおも神を信頼して、真夜中に讃美の歌を歌い、神に祈っていました。そのような讃美と祈りを神は喜んで聞いていてくださいます。そして、そのしるしとして大地震起こりました。

 

 地震で目を覚ました看守は、地震で牢の扉が開いても逃げださないパウロやシラスに驚きました。それどころか、自分の命を救おうとしている二人を神の使いであると確信します。彼は畏怖の念を感じると同時に、自分は救われなければならない存在だと感じ取ったのでしょう。パウロとシラスに「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」との質問をしました。そして二人は「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」と答えます。

 

 この言葉は、よく誤解されて受け取られる言葉でもあります。ここに書かれている意味は「主イエスを信じれば救われます。そしてあなたの家族も同じように信じたら救われます。」という意味です。あなたが信じたらその恩恵によって、自動的に家族も救われるという意味ではありません。そうであれば、この時の看守もわざわざ真夜中に家族を呼び出す必要もなかったことでしょう。

 

 また、この聖書の箇所は、福音を信じ、また福音を伝える人は「いかなる状況であっても喜ぶことができる。」との励ましに聞こえてきます。獄中の讃美と祈りが、看守とその家族、囚人たちを救いに導く力となっていきました。だから、試練の時こそ、今も生きておられる神が、一番近くにおられることを信じ、真夜中の祈りと讃美に導いていただきましょう。それは私たちが喜ぶためなのです。

牧師 : 宮本幸男

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