
7月27日の午後2時から香櫨園市民センターにて講演会が開催されました。主催は浜脇・香櫨園交流ひろばの会、演題は「ホスピス医が皆さんにお伝えしたいこと、味わい、いとおしむ人生に・・一日一日を粗末にしないために」、講師は細井順氏(ヴォーリズ記念病院元ホスピス長)です。
細井先生は消化器外科医として18年、その後ホスピス医として29年のご経験があり、ご自身も腎臓がんの手術を2回経験されましたが、現在も現役のホスピス医として患者さんに向き合っておられます。近年はドキュメンタリー映画の制作や執筆活動などでお忙しいそうです。
今日はご自身の経験から「人間は誰も充実した幸福な最後を迎える力を持っている」と、またホスピス・緩和ケアの現場を通じて感じたことなどを色々語っていただきました。
講演が「生きるとはなにか」「生きがいとは」・・・「死にがい」に差し掛かると、人は死を意識したときから本当の人生が始まると語られ、ご自身も腎臓がんにかかったときから、死を意識して、本当に人生のことを考え始めた。そして、ホスピス医でないとかけないこともあるだろうと思い闘病記を書き始めたと。その後、手術して21年が経過した現在、ご自身が現在生きているのは「なにものかに生かされている」と思うと語られました。
ご自身はクリスチャンなので、自分を活かしてくれているのはイエス・キリストであり、現在は人生の答えとして「神を恐れ神とともに生きる人生を歩んでいきたい」と思うと。また、宗教は人それぞれであるから、それぞれご自身の宗教観の中で答えを見いだせればよいのでないかとも語っておられました。
M.F