「エデンの東から」
創世記4:1~16
ヨハネの手紙(一)5:1〜5
アダムとエバから生まれた兄弟がカインとアベルでした。兄カインは、神が自分の献げ物を喜ばれなかった怒りを弟アベルに向けて、殺してしまいます。この後、カインはすべてを失ってしまい、エデンの東、ノドの地に住み着きました。その地には希望すらありませんでした。あるのは罪悪感と、そこから生じる恐れだけでした。
しかし、神は、その地に生きるカインを決して見捨てず、守りのしるしを与えられたのです。ある意味、私たちはカインの末裔です。長い歴史において、人間はエデンの東の地に住み続けてきました。そして、同じ様な罪悪感と恐れに支配され続けてきたのです。
けれども、2000年前、主イエス・キリストが、私たちの救い主としてこの世界に来てくださり、私たちの罪を背負い、十字架で死んでくださいました。もう一度、あのエデンに私たちが入る道を開いてくださたのです。エデンに入ることは、主イエス・キリストの十字架の救いのしるしを見上げることによって可能となりました。私たちは、新しくこの世界に、神の子として生んでいただけるようになったのです。
そして、聖書は「生んでくださった方を愛する人は皆、その方から生まれた者をも愛します」と語ります。たとえ、私たちが誰かを愛せない時でも、そのような私を愛する主イエス・キリストが赦してくださり、私の代わりにその人を愛してくださることによって、その御言葉は成就しています。
私たちは、そのような神の憐れみによって、エデンの神のもとに帰ることができました。そしてもう一度、神と共に生き、血縁関係を超えた兄弟と互いに愛し合う希望が与えられたのです。
牧師 : 宮本幸男