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説教要約2025/11/9「神の御手の中へ」

「神の御手の中へ」

エゼキエル33:1~9

使徒言行録20:25〜38

 

 パウロは、自分に与えられたエフェソの伝道活動を全てやり切ったと確信しました。そして決死の覚悟で、次の目的地であるエルサレムに向かおうとしています。しかし、パウロは、エフェソの教会の信徒たちが、「恵みによる救いの信仰」から離れていくことを心配しました。だから、パウロはここで「どうか、あなたがた自身と群れ全体とに気を配ってください。」と語り、エフェソの教会を長老たちにゆだねようとしているようです。

 

 ところが、次にパウロが長老たちに語ったのは「そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです。」との言葉でした。ここにパウロの御言葉に対する圧倒的な信頼、「人間には力はないが、神の御言葉にこそ力がある」という信仰が表されています。

 つまり、パウロは、確かに長老たちを集めて教会をゆだねる言葉を語りましたが、最終的にパウロが頼みとしたのは、神とその恵みの言葉だったのです。パウロは人にゆだねるのではなく、自分が語るべき言葉を長老たちに語ったら、その言葉がいつか聖霊と共に教会の中で働いて、神の恵みを実行する力があると信じたのでした。

 

 このように、パウロは、どこからどこかまでが「自分の責任」なのか、あるいは「神の責任」なのかをはっきりとさせています。実に、このようなバランスのある信仰というものが、神の御手にゆだねる信仰なのです。

 

 別れる相手や自分の手を離れてしまう事柄に関して、私たちも様々な心配を心に抱いてしまいます。その時に全てを神の御手にゆだねましょう。自分に力はなくとも、かつて親しい人に伝えた聖書の御言葉や、私たちの積み重ねた祈りの言葉にこそ聖霊が働くことを信じさせていただくのです。

牧師 : 宮本幸男

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